芝居

ゴキブリコンビナート

3K芝居でおなじみのゴキブリコンビナートを初めて見たのは高校2年。法政大学での公演、ミュージカル「死期」。 開演早々、後ろからゾンビというか泥人間がいきなり出てきて、僕の肩をさわろうとする。パレットの絵具を最後に全部混ぜちゃって、結局暗いど…

クロムモリブデン「スチュワーデスデス」

クロムモリブデン「スチュワーデスデス」@駅前劇場この劇団、テーマはどうでもいいとおもいながらみてしまうのですが、今回はわかりやすかったのか、それとも自分がちょっと日頃から考えていたことだからか内容に入り込んでしまった。なので、いつものクロ…

劇団地上3mm

劇団地上3mm「トカトントン〜唄を忘れた純友は〜」@下北沢「楽園」 毎日、なるべく本を読もうと思いました。この芝居を見て考えていたことはこの役者は学生かそれともフリーか。それだけです。

劇団鹿殺し「殺RM〜サロメ〜」

劇団鹿殺し第15回公演「殺RM〜サロメ〜」@全労災ホール・スペースゼロ この劇団、売れるとは思った。百千万を観にいったのは去年の6月。王子小劇場で大阪のパフォーマンスユニットがやってくるということで、そして、この公演を期に東京に拠点をうつすと…

ナイロン100℃

ナイロン100℃30thSession「犬は鎖につなぐべからず〜岸田國士一幕劇コレクション〜」@青山円形劇場青山円形は舞台装置の転換は出来ないが、客席が近い分細かいことが出来る。スピード感やダイナミックさをおさえて至近距離で緩慢とした空間をみせていた。 …

 THE CONVOY SHOW vol.26

THE CONVOY SHOW vol.26 20周年記念作品 ATOM'06 @ゆうぽうと簡易保険ホール リスクを負わない表現に価値はない。 CONVOYは5,6年前かに北野武が絶賛していて、一回は観てみたいと思っていた。それで、これ。武が狂っていたのか時間がそうさせたのか。 表現を…

クロムモリブデン

クロムモリブデン「マトリョーシカ地獄」@新宿サンモールスタジオ今回も内容はおぼえていません。楽しめました。それでいいんだと思います。劇場のせいか、クロムの売りである音が乾いてもったいない。いつもの音の質と違った気がする。うーん。劇場選びも…

乞局「媚励」

乞局第12回公演「媚励」@駒場アゴラ劇場 僕が自信を持ってオススメできる劇団、乞局です。時間軸とともに層状に居心地の悪い空気をつくっていくのが乞局の魅力だと思っているのですが、今回はそれがなかったです。 お客さんのリアクションがよすぎて細かい…

ポツドール「激情」

ポツドール「激情」@本多劇場 再演。初演はみていない。ただ、ドラマ版は見た。 もうかれこれ何度もいったことあるのだが、本多劇場が思いのほか広く、最後列での観劇で表情があいまい。困った。 舞台が横に広く、それゆえのっぺりとした印象。昔ル・テアト…

チェルフィッチュの身体性

チェルフィッチュの身体性に関してはよくわからない。 岡田さんが「今のすごくいい動きだ」と思った瞬間を私たちはしっかりと共有できるのだろうか?別に作者の感覚とわれわれの感覚との一致というのが最終的な「正解」ではないとは思うが、どんなところにわ…

チェルフィッチュ「エンジョイ」雑感

エンジョイ、感覚的には演劇だった。 あと、教材ビデオを見ている感覚に陥った。 情報とイメージを散らかすことにより、都合のよいもの・ひっかかったものをとりだして自分の中で処理をしていく という感じでチェルフィッチュのこれまでの作品を見てきた。 …

チェルフィッチュ「エンジョイ」

作・演出チェルフィッチュ・岡田利規「エンジョイ」@新国立劇場 隣に座っていた女性は、序盤手すりにもたれかかりながらすやすやと眠り、中盤でかきもちを食べていました。 かきもちの匂いを嗅いだときにおもいついたことがあるのですが、時間がないのでま…

鉄割アルバトロスケット@根津会館

鉄割アルバトロスケット@根津・宮永会館 この団体も初見。ガーディアンガーデン演劇フェスティバルに選ばれた時に載っていた記事を見て、いつか観てみたいと思っていた。 これが2000年の記事。どれだけ見過ごしてきたんだろう。 3ヶ月に一回くらい無性にア…

ポツドール

きのうからなんかポツドールのことを考えている。 今回、三浦大輔は恋について徹底的にかいているとチラシには載っているが、なんかしっくりこない。 というか、たぶん自分はそこまでたどりつけていない。 まぁ、無理して辿り着こうなんて毛頭思っていないけ…

ポツドール「恋の渦」

ポツドール「恋の渦」@THEATRETOPS この時間終わってほしくないなぁという感覚に陥ったのは久しぶり。だから、芝居は見続けてしまう。 この「終わってほしくないなぁ」とおもうのは大抵舞台終盤で、何か事件が起きてそれに関して場面が展開していき、登場人…

野鳩を再考

いつもの野鳩ではなかったのではないかとかんがえる。 導入部分の3人での会話で少し待ちが生じてしまって、それ以降野鳩のリズムとこちらの理想のリズムにズレが生じてしまってそのまま話が展開してしまった。客である自分が半歩先に出てしまっていた感じが…

野鳩

野鳩「アイム・ノット・イン・ラブ」@中野ウエストエンドスタジオ 野鳩は三回目。相変わらずという感じでお見事でした。役者の個人的な生活でついた動きの癖を消していく作業がいつも丁寧でみていて安心する。今回は結構ストレートかつ展開の起伏がすくなく…

ハイバイ

ハイバイ「無外流津川吾郎」@渋谷ルデコ5F たいらに近い緩やかな坂道を登っていって、ふと下を見ると結構高いところにいた。そんな感じだった。 ラストのシーンの遊び方とか、素敵でした。 気まずい空間での描写はこまかく、そこを笑い所としておとさずそ…

長塚圭史・作「アジアの女」

長塚圭史・作演出「アジアの女」@新国立劇場 役者・岩松了の得意なテンポというのがある。今回はそこまで出ていなかった。 映画「イン・ザ・プール」のオダギリジョーとのトイレのシーンとか とても観ていてしっくりくるのである。 ああいう空間・流れは好…

庭劇団ペニノ「UNDER GROUND」

庭劇団ペニノ「UNDER GROUND」@スズナリ正直、3000円は高いと思った。こういうものは漫画で読めばいいのではないかと思ってしまった。 もちろん、この空間を具現化・立体化していて、90分もこの状況を見守るというのは非常に貴重であるが、なに…

クロムモリブデン「猿の惑星は地球」

クロムモリブデン『猿の惑星は地球』@中野ザ・ポケット 失敗した。リピーターで二度観にいけばよかった。それほどよかった。 もうファンなのである。ひいき目で見てる部分はかなりあるとはおもうが、それにしてもここはおもしろい。 特に音響の使い方はたぶ…

スロウライダー「Maggie」

9/16マチネ・スロウライダー「Maggie」@駅前劇場。 よかった。 変に構造が浮き出てしまっている部分があるのと同時に、入り組みすぎていてインパクトの面では決め手にかける感じがしたけどよかった。 入り組みすぎていてと書いたが、すこし補足。 いろんな…

Oi-SCALE

Oi-SCALEの「オムニバスofOiOi vol.2」を観た。 これだから小劇場は閉鎖しているのだという感じがひしひしとした。オープニングとか。 主宰の林さんはオムニバス4本の演出をしていたのだろうか。演出って時間かかるでしょ。役者の力量なのか、演出不足なのか…

演劇「ころがす」

王子でもう一本。 ころがす『手を離したとき目をつむっていたのかそれとも最初から目はつぶれていたのか(ジャン・ジュネ作「女中より」)』@王子小劇場を観る。 ロビーに桑名正博とフットボールアワーから花輪。 異色な組み合わせ。 翻訳ものをやる意義と…