スロウライダー「Maggie」

9/16マチネ・スロウライダー「Maggie」@駅前劇場

よかった。

変に構造が浮き出てしまっている部分があるのと同時に、入り組みすぎていてインパクトの面では決め手にかける感じがしたけどよかった。

入り組みすぎていてと書いたが、すこし補足。

いろんな情報がちりばめられている中、物語を追う上で必要な情報の順位というものは出てくる。作者はどの情報が欠けても物語の真の理解には達しないとは思うだろうが、こちら観客にもキャパというものがある。
非常に情けないが、私は今現在キャパが狭い。観るということへの姿勢の甘さが原因でとてもよくないことである。でも、キャパが狭い。
この芝居、前半にいろんな情報が出てくる。そして、そこに順位がつけられないまま、どんどん情報を溜め込む状況になってしまい、その時間が少し長すぎて少しずつこぼし始めてしまった。その点で情報整理のできるシーンが中盤にほしかったかなとも思う。あくまで情報でいい。
いや。この芝居には必要ないかもしれない。自分の問題だ。

あと、今思い返してみて、印象的なシーンが少ない。あっても、それはとても静かである。静かが悪いわけではないけど、静かが染み入るまでのコンディションが整えられないまま時が過ぎてしまった。
これもまたこちらの問題か。
こんな状況でよかったっていってもまったく信憑性ないですが、ワンポイント、いいところがあったのでそれで満足です。

スロウライダー、次は再演ですね。頑張ってください。