ゴキブリコンビナート

3K芝居でおなじみのゴキブリコンビナートを初めて見たのは高校2年。法政大学での公演、ミュージカル「死期」。
開演早々、後ろからゾンビというか泥人間がいきなり出てきて、僕の肩をさわろうとする。パレットの絵具を最後に全部混ぜちゃって、結局暗いどぶみたいな、通信簿オール2の小5が作り出すあの色が天井から降り注がれ、それを観客は開場時に渡された新聞紙で必死にガードする。観客だからって安心するんじゃねえよって素晴らしかった。
あと、そこの主宰のスタンス。このとき、刻一刻と自分の中でできること考えられることが狭まってる恐怖を感じた。でも、自分は自分だからもう素直に応援。今もたまに見に行って、楽しんでる。

そこにでていて、今も活躍するスガ死顔。そのスガさんがピチチ5の福原さんだということを知る。あの豚と奮闘してたり、ぼっこぼこにけられたり、精液をばらまいたりとしてる人が青山円形で宮崎あおいの芝居演出をしてる。その話を知った時、高校2年の時の俺はなに素直に応援してるんだって一瞬憎んだ。でも同時に高校生なんだとも思った。だって、そういう時期なんだろう、高校生なんて。それにしてもすごい振り幅である。魅力的な方だ。

久しぶりに見に行きたくなってきた、ゴキブリコンビナート。見たら、絶対何らかを感じる。それだけでも価値あり。