クロムモリブデン「猿の惑星は地球」

クロムモリブデン猿の惑星は地球』@中野ザ・ポケット

失敗した。リピーターで二度観にいけばよかった。それほどよかった。
もうファンなのである。ひいき目で見てる部分はかなりあるとはおもうが、それにしてもここはおもしろい。

特に音響の使い方はたぶん小劇場でトップである。場転がとにかくうまい。だれるシーンのあとの切り替えしのタイミングは本当に秀逸である。

えんげきのページでの評価は悪かった。内輪ウケなかんじがすると。なんとなくわかる気がする。そのわかるというのは、そうとらえてしまうということがわかるという意味で、本当はもっと先のほうでおもしろいことが待ち受けているのである。

今回、板倉さんの髪の毛をサイババといって笑う客がおおかった。そんなところで笑う人が多いと、「なんだ、作者はこんな沸点の低い笑いを提供してるのか」という勝手な解釈をしてしまう人が出てくる。これは誤解である。作者の意図と客のリアクションは往々にしてあわない。しょうがないのである。

じゃあ、おまえはクロムモリブデンの何がおもしろかったんだ?といわれたら、もう内容を覚えていないから答えられない。それがここの劇団の一番の魅力である。

オレがバカなだけなのかもしれない。