乞局「媚励」
僕が自信を持ってオススメできる劇団、乞局です。
時間軸とともに層状に居心地の悪い空気をつくっていくのが乞局の魅力だと思っているのですが、今回はそれがなかったです。
お客さんのリアクションがよすぎて細かいところで笑い、空気がリセット。層を敷く、笑ってリセット、層を敷く、笑ってリセット、層、リセット、層、リセット・・・の繰り返し。そして終了。
作者の下西さんも明るいお芝居といってるのでまぁ作風に関しては今回意識しての取り組みだった模様。ぼくはちょっと正直物足りなかったです。最初からなんか緊張感がなかった。なんだろう。とにかく明るかった。いつものファーストシーンではない感じ。殴ってなぁ。明るいよな。
劇場が横に広く奥行きがない舞台のつくりになんだか違和感。高さも使わずのっぺりした印象でした。乞局の王子での芝居は奥行きも高さもあってよかったのに。奥行きは大事である。
今回もおもしろかったですが、乞局はこんなもんじゃないです。他の劇評でうんたら書かれてますが、正直どうでもいいですね。もっと乞局は粘着性があります。今回のはさらさらだ。
次回は10月下旬です。期待してます。
乞局:http://kotubone.hp.infoseek.co.jp/
で。
来週から自信を持ってオススメできる劇団第2弾、クロムモリブデンがやります。音とか色とか動きとか。