ハイキングウォーキング
ハイキングウォーキングの松田のツッコミが毎回一言多いなぁと思っていたんですが、Q太郎がまったくボケてないのにつっこむ。存在を突っ込むときに非常に有効なんだなと実感。結局、Q太郎の存在が濃くてそこに載せるボケもヴィジュアル的に濃くて、そこに松田がデコレーションしたツッコミを入れるともう濃厚濃厚デコレーションでもう口の中がギトギトなのである。ギトギトロボットQ太郎を起動させる前に突っ込む。非常に正しい気がする。
カリカ
今年のカリカはM-1に懸けている。人生変わるこの大勝負。芸人だったら勝負せずに入られない。そして何より10年目。ラストチャンスとなればその気合もよりいっそう。4分×2漫才ライブを定期的にうち、中篇コントの猛者がみせる漫才はいかほどに。いざ本番である。
登場時のもりあがりで、お客さんがカリカを期待してみてる感じ、身を乗り出してみてる感じが後方客席からでもわかりました。そして、家城さんが興奮しまくっているのが会場のボルテージをさらにあげてました。
ネタも極めて平らに、キャラ・パーソナリティを使っての漫才で、今年はなにかが違うという感じでした。
越冬つばめやカニ缶とかをみてる自分は正直物足りない感はありましたが、旧来のカリカファンとM1で好きになる新規のカリカファン両者を虜にするために必死になっている、今は過渡期なんだ、そう感じました。照準をクリスマスあたりに合わせてがんばっていただきたいです。
オードリー
オードリーが2回戦突破。
【過去日記】
http://d.hatena.ne.jp/gyoumuyou/20061025
http://d.hatena.ne.jp/gyoumuyou/20060921
というわけで、オードリーである。2年前からおもしろかった。最初は春日ははたすきをかけ、そして、たすきをはずしてより胸を張り、時に潜水して、もっと胸を張り、いまはなんか知らんがK−1までしてるみたいで、それはよくわからんが、漫才のスタイルはどんどんと洗練されていった。
去年はふたりでこぶしを下におろし、そしてリズミカルステップで終焉を迎える漫才で本人たちは楽しそうであったがどうにもこうにも面白いのにもったいないというのが僕の印象でした。(でも、好き勝手やっていただきたいです。矛盾しますが、芸人さんには好きなようにやっていただきたい。ブログ等の他人の意見なんてほっといてやっていただいきたい。)
で、今回。今年は2人で笑いあう。これでかなりもっていった。春日のタイミングはいつもより少し早くて聞こえない部分が多々あったがそれさえも笑いあうでカバーした。若林さんはいつもどおり冷静で。やっと3回戦、がんばっていただきたい。
もう中学生ですよ。
僕はもう中学生ですよ。が2年前から好きだ。
【過去日記】http://d.hatena.ne.jp/gyoumuyou/20060905
たぶん、2005年が初出場だと思う。2回戦で落ちてしまったが、展開読めないしもう中学生がよくわからない。あのとき久しぶりに笑った。そして、両者フジテレビ系列インパクトの出演。カラッカラの感じで、ですよ。はあいとぅいまてーんとかき鳴らし、もう中学生は跳ね回っていた。カラッカラとかもうよくわからんがそんなかんじ。
で、ですよ。のエンタへの出演。旬の時には見れなかったが、あとで映像を見る限りラッパーという記号をつけられていたがネタ自体は大きなズレはなかったという印象。あくまで印象。
ただ、ですよ。のおもしろさはvansのドブ色トレーナーとかで間合い悪く、あいとぅいまてーんとやるのが好きだった。
で、今大会。あきらかにエンタの弊害を受けて本気で出来ない状況。もう自分で笑っちゃう感じ。あいとぅいまてーんが自分の中の面白さじゃない面白さを帯びて、言った瞬間に離れていくかんじ。かわいそうでならないし、もう制御できなくなっている。非常にかわいそうだけどこれがエンタに出たものの使命なんだろう。
しずる
3分あれば3分の流れがあり、そこにいかに厚みをもたせるかというのもコンビの個性である。
たとえば、デートの漫才。
待ち合わせして、二人で歩いていって、動物園とかいって、動物が二三匹出てきて、夜暗くなって、そして、プレゼント渡して、それでさようなら。
これがよくあるコント漫才。特に誰のとか、モチーフがなくてもなんとなくこう書けてなんとなく伝わるのがコント漫才。それに対し、一点固執型の笑い飯。プレゼントの渡し方で3分持っていく。となると、こっちとしてはそのボケにフィーチャーして捉える。
コント漫才というのは大雑把に捉えられれば捉えられるほど、印象が薄くなる。上記の文も、
待ち合わせして、動物園とかいって、動物が二三匹出てきて、夜暗くなって、そして、プレゼント渡して、それでさようなら。
ここで、2人で歩いていくというくだりが抜けていてもなんか成立する。そこに数十秒かけたくだりがあっても消える。見終わったあとに簡略されて消耗されていく。結局何のネタやったっけって思い出そうとしても思い出せなくて、思い出すそんな気力もなくて忘れていく。
しずるは今回、村上がサンパチマイクに相方を取られたというネタを。これを基本軸にストーリーをスライドさせながら角度をかえてせめていく。笑い飯のように、状況がお膳立てされたところでいかにパンチの効いたボケを繰り出すかに焦点を当てるのではなく、ストーリー+ボケというそっちに流れていくんだという新鮮さが際だつ印象が強い。
そして、なにより村上は人格に入り込んでるだけでボケてないのが、おもしろい。