しゃべるコント

昼間にコントのネタ出しをしてから、博品館劇場に。


カリカ単独ライブ「しゃべるコント」@博品館劇場
単独ライブは好きな芸人を余すことなく堪能できるとともに、芸人の真価をとうことのできる目利きライブの役割がある。最近、テレビに出たこともないような若手芸人でも単独ライブをやるようになり、お客にとっては嬉しいかぎりであるが、その反面、ここまで単独が乱立すると、「単独を打つ」ということに対する敷居の低さが目立ち、寂しい気分にもなる。芸人は単独を打って一人前という価値観はここ1,2年のお笑いDVDブームにより崩壊してしまった。

で、今回カリカは新ネタ単独は8年ぶりに行った。(ベストコントライブが2005年。カリカ2人の新ネタ単独はカリカ湖の2001年以来)

カリカはいつも次を行く。「次」は「先」かどうかわからない。しかし、次をいってるのである。通常、この先何ヶ月間の事務所ライブや新ネタライブで披露する用のシングルカットできるネタを単独の機会を利用して何個も作るのが主な手法である。しかし、カリカは違う。2時間半をどう組み立てるか、それだけのためにパワーを費やしてる。まるで芝居の本公演のような感覚。現実世界とのギャップを見せるコントが、次に進み、コントの世界観を下地にしてその中でギャップをつけて見せていくコントにシフトしていた。
観終わった後、やったことないけど試してみようと思うことがいくつか浮かび、収穫です。



劇場でふじきさんに会う。サモアリの佐藤貴史さんを紹介してもらう。高校時代にサモアリナンズを観たという話をするが、タイトルを失念して、且つ内容も、女の人がスカートなのに足を上げて大胆に歩くというシーンのインパクトが強すぎて思い出せず。申し訳ないです。「どんな芝居でしたか?」という問いに、「あの、女の人がスカートなのに足を上げて大胆に歩く芝居です。」と答えたら、佐藤さんは「マクガフィン(芝居のタイトル)」と答えてくださっただろうか。いや、たぶん「サモアリは、そういうバカ歩きを毎回やってるのでどの公演かわかりません」といわれてしまうのだろう。
その当時、何の心のつかえもなく、純粋に笑える女優さんに着目していて、当時チャリT企画にでていた吉本菜穂子のみが自分の中でクリアされていた。そこに、マクガフィンにでていた久米淳子がとんでもないバカ歩きで衝撃をうけたのが印象的だった。あの時は芝居の感想ノートを書いていた気がするので探そう。