カリカMEETSvol.3

カリカMEETS vol.3 @北沢タウンホールを観にいく。

小劇場を中心に活躍する俳優をゲストに迎え中編コントをするカリカMEETS。今回で3回目。家城さんは自分の性根の部分をしっかりと台詞に落とし込むことができる作家である。酒であったり、おっぱいであったり、頭の中でながれた妄想の断片を染み出すように広げ、コントを作ってる感じがする。見せ物にするためのデフォルメも紋切り型を極力避け、あくまでカリカ家城の手の届くデフォルメ。

作品を作る時、入口と出口があるとおもう。入口は自分。出口は大衆。発想の原点は入口。そこから展開を考える。そこからほって最終的に出口に出て一本完成するのだが、出口から掘り始めることもある。何年もネタを書いてると知らぬ間に出口からの堀り方のほうが長けてきてとりあえず道をつくるためにガツガツ掘ることがままある。すると、当然ながら既視感のあるものが多くなってしまう。
家城さんはとにかく入口からどんどん掘っていく。もちろん出口から掘る手段も知っている。しかし、そちらからショベルすることはしない。

なぜかは知らない。でも、僕の知ってるカリカは少なくともしてない。この人は一生コントを書いていくんだなと思った。