カリカ

gyoumuyou2007-06-16


昨日のカリカコント加筆しました。

カリカとの出会いは中学2年だから8年前になります。
渋谷の公園通りに吉本の劇場があってそこでゴングショーライブのMCをやってました。親戚に癌になった人いる?って話とmono消しゴムについて延々としてました。

林さんが失踪して、家城さんがピンで活動。宣材写真を撮るとき、家城さんはいつも中心からずれて右側にたっていたそうです。それはいつか必ず戻ってきてくれるであろう林さんのために。いい話です。

で、新しい波8でカリカ復活。二人で11人役コントをやるというのは今も忘れられません。そのあとも、虎の門で珍念、チェスなどもう他のコンビのネタとは桁もスケールも違うコントばかりを捻出。

こういう人たちのおもしろさをどうしたら多くの人になるべく形をゆがめることなく伝えられるか。非力でどうしようもない僕はそんなことを考えたり考えなかったり。そんな高校時代をすごしてました。

世間に体をひらくことなく売れることって不可能なんでしょうか。売れる=知名度を上げて、お金をかせぐ。そのためにはテレビという存在は不可欠です。テレビはわかりやすさがメインですから、記号化して型に落とし込みます。大味にする。やはりここに引っかかりを感じます。
もちろん、この大味は悪いことだけではありません。むしろ多くの人に受け入れられ、そこで芸人としての新しい方途が見出してる人はたくさんいます。テレビの正義はそこにあります。

しかし失われていくものも多く寂しいです。僕がテレビマンになったら、上記の発想は単にミーハーで芸人の持ち味をだすという名目の下、本人達に丸投げして、クリエーターとしては何も生み出さない能無しにカテゴライズされてしまうのが目に見えているのですが、でも、今のきめ細やかなニュアンス、カリカカリカのままテレビでどうつたえるかはどうしても考えてしまいます。
水道橋博士が「テレビの世界は、サブカルではなく、ヤンキーで出来ている。」といっていたがまさにそうで。この原色カラーのイケイケドンドンを真っ向から戦うのではなく、内側から毒で制す形で侵食していきたい。

そんななかM-1は大きい存在だと思います。あれはいい番組ですね。