市川孝典作品展「murmur」/命の認識展

市川孝典作品展「murmur」@フォイル・ギャラリー


60種類もの線香を温度や太さなどで使い分け、焦げ目で絵画を描いている。新作15点。実物を見て感じる質感が大事だとおう気持ちは十分わかる。が、それ以上に作成過程やコンセプトに引きがあるので、この技術をつかい、ラブサイケデリコあたりのアーティストの似顔絵などを描きアルバムジャケットとかに使いたくなる。うーん。すぐに実用品にしたがるのがよくないところである。でも実用品、人の目に良く触れるものというのは素晴らしいものだ。
正直メイキングの映像があれば嬉しかった。でも、そういう発想は作者にとって不本意に値するかもしれない。静物は特にそうだ。でも直観的にはそう思った。明日まで。市川さんはすごくいい顔をなさっていました。久しぶりにいい顔してる人であった気分です。あ、あと、この作品展の話をきたろうさんに話して、それに対する回答がおもしろかった。

命の認識展@東京大学総合研究博物館

アジア象の死産児のホルマリン標本。いくら見ても変わらぬ右目の哀愁。なぜか祖父を頭に浮かべる。まわりこんで左目をみると自分は死んではいないと日常を装うような目。時間がなくて退館。また見に行こう。

http://www.um.u-tokyo.ac.jp/exhibition/2009inochi.html