ジャリズム渡辺あつむ単独ライブ「世界のナベアツ」

ジャリズム渡辺あつむ単独ライブ「世界のナベアツ」@新宿モリエール

M-1があったり何かと忙しいこの時期にジャリズム渡辺が単独。
狂気に触れられる機会はそうそうないので観にいく。
それにしても2000円は安い。安い=実験的。これは単独だといいつつ、イベントなんだと気付いたのは開演の5分前。
見つめようから楽しもうへと気持ちを切りかえて鑑賞。

2時間半後、見つめながら十分楽しめていた。
さすが世界のナベアツである。

エア罰ゲーム、クイズ、体内時計〜おっぱいとともに〜、コスプレ、落語、「魔王」独唱、竹馬力、竹馬ニコルソン、かっこいい10段、あつむカンタービレ、マスター悩み相談、2フィンガービン開け、あつむアーカイブ、大声引越しサービス、声カッター、納豆使い、利き枕、全裸でヘッドスプリング

企画ゆえ垂れ流し感がある。しかし、映像の作り方や、OPからネタといわずかくし芸ということで敷居を下げ、観るものの潜在ハードルを取り除いていった。やたらと素をみせるのが軽く卑怯ではあるが。
くちゃくちゃにかむナベアツも、2フィンガービン開け・マスター悩み相談・アーカイブスのあつむ様アルバムなどコントはきっちり抑えてくるのでナベアツのこだわりが見える。さすが。
ワンアイデアのネタも、ワンアイデアの中でしっかり階段を作ってみせていくのは構成力。

つらつらと小さな狂気に触れていてまぁ満足だが、でもまだメーターは振り切らない。
そんななか最後、虹の架け橋の後ろで素っ裸になりヘッドスプリングをするという非常にどうでもいい緊張をつくり成功し、拍手喝采で幕切れ。

全裸の髭ズラの男の満面の笑みはここでしか観られない。
美しかった。